中国(中華人民共和国)の習近平国家主席がロシア(ロシア連邦)を訪問しています。
少し前に、このブログの記事で、国際刑事裁判所がロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したことを書きました。
もしかすると習近平氏の訪露への威嚇の意味もあったのかもしれません。
国際的な機関ですので特定の国の意向に従うことはないかもしれませんが、逮捕状が出ているのに、対外的には通常の外交とは言いにくくなります。
対談の内容まではわかりませんが、表立っては停戦への提案を行ったことになっています。
中国はロシアとは良好な関係を維持しつつ、国際的には孤立しないような立ち位置を模索しているようです。
アメリカ(U.S.A)との関係を意識して一生懸命止めはしないが、ロシアが引き時と判断した場合には間に入るつもりでいるのではないでしょうか。
そのような役割を果たせることを国際的にもアピールできれば、アメリカも中国をないがしろにすることはできなくなるからです。
ロシアに接近させたくない西側諸国と、ロシアとの関係を維持しつつも国際的には孤立したくない中国とのかけ引きが続いています。
ウクライナへの侵攻が国際的には受け入れられていないことから、中国としては台湾に手を出しにくくなっていると思います。
その意味でもロシアが悪者とならないような道を探る理由は中国にもあるわけです。
今回戦争の当事者ではない中国ですが、中国が漁夫の利を得るようなことは国際社会としても避けなければなりません。