アメリカ(U.S.A)の中央銀行の破綻に端を発する影響が広がっています。
シリコンバレー銀行といわれても日本人に馴染みはあまり無いと思います。
個人でシリコンバレー銀行の口座を持っている人はあまりいないのではないでしょうか。
破綻といわれても対岸の火事で、あまり影響がないと考えているかもしれません。
しかし、そうも言っていられないようなのです。
日本の年金を運用している機関に年金積立管理運用独立法人(GPIF)というところがあります。
厚生年金や国民年金の積立金を運用しているのです。
どうも破綻したアメリカの2つの銀行の株式や債券を保有していたようなのです。
保有額が正確にわかっていませんので額は明確になりませんが、下手をすると100兆単位で損失が出るかもしれません。
影響ないどころか、これからの老後に大きく影響しそうなのです。
更に影響はアメリカだけにとどまりません。
クレディ・スイスグループの経営危機に発展しているのです。
今回の経営危機で、クレディ・スイスの社債の価値が一部ゼロになりそうなのです。
これも直接保有していなくても、ファンドなど各金融商品に影響を与えそうです。
そのクレディ・スイスも、買収先として名前が上がっているUBS(ユニオンバンク・オブ・スイス)も、ロシアの財閥系企業オリガルヒの制裁逃れを助けた可能性があるとして、アメリカ司法省の調査対象になっているのです。
アメリカの中堅銀行の破綻やクレディ・スイスの経営危機が、ウクライナとロシアの戦争に端を発した米露の経済戦争の影響によるものでなければよいのですが。