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現金は生もの

総務省の発表によると2022年度の消費者物価指数が、前年度よりも3%上昇していました。

消費者物価指数はインフレ率を計算する際にも用いられるので、最近のもので単年度であれば、ほぼインフレ率と同視しても問題ないと思います。

アベノミクスで目指したのが、2%のインフレ率の上昇でしたから、目標を超えてしまったことになります。

日本銀行の総裁も植田さんに変わりました。

黒田さんの退任間際に金利を引き上げましたが、以前低金利と言えます。

ということは、お金を銀行に預けている場合でも、インフレ分の3%-銀行の金利という計算で出てくるパーセント分だけお金が減っていくことになります。

銀行の現在の金利は1%にとても及ばないので、2.9%から3%を切るぐらいは減っていくということです。

銀行に預けていない場合は、手持ちの現金が年に3%ぐらいは減るということです。

インフレとはそういう状態を言います。

つまり現在の1万円は、将来の1万円と同じ価値ではないのです。

デフレであれば現金の将来価値は上がり、インフレであれば将来価値は下がります。

将来価値が下がるかもしれない1万円よりも、今手元にある現金1万円のほうが価値があるのです。

商売をしている方は、現在は集客のために、電子マネーなどを扱わざるを得なくなっていますが、現金払いが好まれる理由でもあります。

飲食店の店先に、たぬきの置物が置いてある店があります。

たぬきは「他抜き」に通じ、競争に打ち勝つということから置かれているようです。

体の部位にもそれぞれ意味があり、下半身は金運で片付けられることもあるようですが、ツケではなく「前金で」お願いしますという意味もあるようです。

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