ネットの記事で、気になる記事があったので、それについて書きます。
現在、アメリカ(U.S.A)のスタンフォード大学で社会学部の教授をしている筒井清輝さんに取材して書かれたものです。
昨年「人権と国家」でサントリー学芸賞や石橋湛山賞を受賞されている先生です。
筒井教授いわく、日本のアニメや漫画、ゲームなどの人気はあるため、日本語学習者は減っていないものの、日本研究は衰退してきているというのです。
学問にも流行り廃りはあるため、社会科学系であることや地域研究であることから、日本というテーマが人気がなくなってきているということなのかもしれません。
ただ、これまでは日本人自身が、なぜそんなに日本に興味を持ったのかと思うほど日本を研究しようとする学者がいたことも事実です。
「菊と刀」を著したルースベネディクトもその一人ですが、私は最近になるまでルースベネディクトが女性であることを知りませんでした。
そんなものなのかも知れません。
日本の欧米化が進み、外国人から見てエキゾチックな日本という要素が薄れつつあるのかも知れません。
特定の人がアニメや漫画、ゲームを生み出すことはあっても、それらはほとんど欧米の文化の影響を受けてできているものがほとんどです。
最近、感じるのは奈良や京都の神社仏閣にしても、外国人観光客と同じような目線で日本人も見ている人間が多いのではないかということです。
場合によっては、観光客として調べてくるため、外国人の方が日本人より詳しいということさえあります。
外国と区別できる程、確固とした日本というものが存在しなくなってきているのかも知れません。