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中国の憂い

中国で、また建築物の崩壊が起こっています。

黒竜江省の中学校の体育館の屋根が崩れ、10人以上が生き埋めになっているのではないかという情報があります。

8人が助け出されたと言いますが、バレーボールチームが練習中だったという情報もあり、犠牲者はもう少し増えそうです。

中国では、多数の人が利用する建築物が突然崩壊することがあります。

老朽化や建築時の設計、施工の問題もあり、時間が経っていきなり崩れてしまうのです。

橋やビル、今回は体育館の屋根でした。

中国では昔、天が落ちてきはしないかと心配した男の故事から「杞憂」という言葉が生まれています。

体育館の天井が落ちてきはしないかと心配したら、本来、杞憂と言えるはずですが、そうも言えなくなっています。

いらぬ心配というより、現実になってしまう可能性があるからです。

共産党の一党支配が続いている中国は、体制で決まっていなければ、何もしないような印象がありますが、そんな事はありません。

自動車事故などが起きた場合、周囲の人が当たり前のように、人を助け出します。

制度に頼るというより、自分たちで何とかするという意識があるのだと思います。

元々手先も器用な人が多い中国で、何故か建築物について、そのような良い部分が発揮されていないように思います。

同じような時期に建てたものは、同じように造られているものが多いので、同時期の建築物には注意した方が良さそうです。

事故が起きた後に関係者が処分されても、被害者の救済にはなりません。

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