サイトアイコン リーガルコネクト行政書士事務所のブログ

南蛮渡来の考え方

中国(中華人民共和国)が標準地図を公開し、各国が反発しています。

標準地図は中国の自然資源省が公表したもので、管轄権を主張する内容の地図です。

この地図に、抗議している国は、フィリピンや、東南アジアの国だけでなく、日本も含まれます。

日本は、尖閣諸島が、地図に釣魚島として記載されていることに対する抗議です。

お互いに、領有権を主張するだけでは、事は前に進みません。

尖閣諸島については、かつて鄧小平氏との間で棚上げ論が維持されてきましたが、曖昧にしておくのも実効支配を肯定する原因にもなってしまいます。

鄧小平氏は、将来の両国民の判断に任せて、現在は棚上げするという知恵を示してくれました。

習近平氏も、歴史に名を残す指導者となりたいなら、領有権を主張する以外の知恵を示さなくてはなりません。

全ての領土問題について把握しているわけではありませんが、歴史的に中国の言い分ももっともと感じるものよりも、かなり無理がある主張が多いように思います。

中華思想には、世界の中心である中国の周辺には、野蛮な異国民が住むという考えを含んでいます。

東夷、西戎、南蛮、北狄という呼び方にもその考えが現れています。

かつて、薩摩藩が琉球王国を併合した際、日本人を野蛮だと言った感覚は無くなってしまったようです。

各国の領有権を脅かす野蛮な行為は謹んで欲しいものです。

外国であった方が、中華料理の売り込み先が、たくさん増えるという風には、なかなか考えられないのかもしれません。

モバイルバージョンを終了