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3段ロケット論

昨日、9月7日、種子島宇宙センターから日本のロケットH2Aの47号機が打ち上げられ、打ち上げに成功しました。

X線天文衛星XRISM(クリズム)と月探査機SLIM(スリム)を軌道に投入することにも成功しています。

昨年10月にイプシロン6号機、今年3月にH3初号機の打ち上げに失敗していますので、国産ロケットが上手く打ち上げられないという印象がありますが、H2Aは47機中46機の打ち上げに成功しています。

H2Aは、このまま50号機まで打ち上げるそうです。

その後は、H3に引き継がれますが、H3はまだ打ち上げに成功していません。

H2AからH3へと移行するにつれ、どんどんハードルは上がっていくのです。

H2Aの打ち上げが安定しているなら、H2Aで良さそうな気もしますが、打ち上げコストなども考えるとH3へと移行していかなければならないのです。

実験から実用へと、技術を進歩させていくには、正に3段ロケットのように、今までのものを使い切って、切り離し、次のステップへと進んでいかなくてはなりません。

人生においても同様のことが言えそうです。

人生3段ロケット論ということも言われていて、AIの登場により、産業構造が変化しつつある現在、リスキリングやワークシフトが注目されています。

ロケットを打ち上げるような専門職の場合、上手く打ち上げるのに必要なのは、他の仕事への転職ではなく、同じ分野で知識や経験をレベルアップしていく方のシフトでなければなりません。

一方、仕事のスキルとしては、1つの分野だけの経験では、それがリスクになってしまうこともあります。

結局、どのような分野でどのような経験を積んでいくかという1つ1つの選択が、ステップアップになるかどうかの分かれ道になるのだということが言えそうです。

ロケットも仕事もうまく軌道に乗せたいですね。

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