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はじめに光があった

科学記事の前回までで、化学と物理の関連を元に、弱い力と太陽のエネルギーのおかげで、ビックバンにより誕生した水素が次々と次の原子番号の原子に変化していったことを書きました。

ビックバンの後、宇宙の温度が冷えていき、ガス状だった宇宙が、宇宙の晴れ上がりをむかえたことを書きました。

今日は、この続きと生物の関係について書きたいと思います。

ガス状だった水素やヘリウムが次の原子番号の原子核に変化し、ガスが減っていきましたが、次の原子が生まれる際、飛び回っていた自由電子は、新たな原子核の周りに取り込まれたことも宇宙の晴れ上がりに繋がっています。

宇宙が晴れ上がるということは、我々が見える宇宙となっていったことを意味します。

見えるということは、光が届くということです。

つまり、地球にも太陽の光が届くようになったことになります。

生命の誕生は、海の中と言われていますが、はじめに海の中に生まれた原核生物(細菌のような生物)は、海の中から出られませんでした。

地球上に降り注ぐ紫外線が強すぎたのです。

そのうち、藍藻と呼ばれる生物が誕生しました。

藍藻というと、植物のように感じますが、実際はまだ原核生物であるため、海外ではシアノバクテリアと呼ばれています。

このシアノバクテリアが、光合成することにより、地球上で酸素が増えていきました。

やがて、動植物の先祖になる真核生物(細胞内に細胞核を持った生物)が誕生しました。

これによって、ますます増えた酸素は紫外線と反応し、地球の上空にオゾン層が形成されていきます。

オゾン層は、紫外線を吸収しますので、これによってやっと生物が陸上に上がることができるようになったのです。

陸上に植物が増えると光合成が行われ、二酸化炭素は吸収され、酸素がどんどん増えていって、現在のような大気になっていきました。

この頃生まれた、動植物は、地中に埋もれ、やがて石炭や石油の元となりました。

それを今我々が掘り出して、様々な目的で使ってきたのです。

化石燃料を地上で燃やしすぎたため、二酸化炭素が排出されすぎて温暖化が問題になっています。

また、化石燃料を使う生活の中でフロンが使われるようになりました。

このフロンが、生命が陸上に上がるきっかけとなったオゾン層を破壊してしまい現在問題となっているのです。

陸上の生物は、ほとんどオゾン層がない状態で生活してきた経験がないため、単に環境破壊が良くないということではなく、いかに危険であるかということが、おわかりいただけると思います。

二酸化炭素の増加とオゾン層の破壊が、ますます温室効果を高め温暖化を進めているといわれています。

この影響による、自然災害や気候変化は、みなさんご存知のとおりです。

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