原子力発電所を受け入れたい自治体はないのだと思います。
それでも、雇用が創設されたり、原発があることにより交付金が得られるなどの理由で、受け入れるところが出てきます。
電力を利用する側からすれば、受け入れてもらっているといわなければなりません。
過疎化が進み、税収が落ち込めば、何とかしたいという気持ちも出てくるため、核燃料廃棄物の最終処分場の建設を取ってみても、様々なお金が流れる仕組みになっています。
そのようなお金の一環として、石川県の滋賀原発の立地交付金として支払われた10億円を含む、20億円をかけて建設されたミュージアムが休館することになりました。
当初、原発への理解を深めるためとして隣町に作られましたが、途中から北陸電力に管理が任され、任された北陸電力も扱いあぐねて休館ということになりました。
再開は未定です。
花のミュージアム フローリーは、植物や花、光や水のガーデンが広がるミュージアムです。
このようなミュージアムは、決して悪いものだとは思いません。
ただ北陸、特に石川県は京の都から人や物が日本海周りで流れた影響からか、高い文化を誇っています。
そのような文化や伝統を大切にした方が、北陸新幹線ができた今、人を引き付けるのではないかと思います。
原発で得たお金で、否定されにくいものを作った結果、作ったものにあまり熱がこもらなかったのかもしれません。
原発を受け入れれば財政面で楽になるという発想が、人を惹きつけるための発想を枯らしてしまっているのかもしれません。
小京都と呼ばれることを嫌うぐらい気概のある人もいるのですから、これからの踏ん張りに期待したいと思います。