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猫も鳴いてた平安京

犬を逆転するほど猫の人気が高まっています。

日本の多くの猫の祖先が、平安時代に九州に渡来したものであることがわかりました。

アニコム先進医療研究所の研究でわかりました。

まず、遺伝情報の解析から、ある遺伝子が、いつから受け継がれた遺伝子なのかを特定し、その世代の遺伝子にどの程度の多様性があるかを分析します。

次に、その世代の遺伝子の多様性から、その時生息していた集団の相対的な大きさを推定します。

各地域の猫の遺伝情報と突き合わせ統計処理すると、いつの時代にどのぐらいの数の猫がいたか生息数の変化がわかるのです。

その結果、現在日本に生息している猫の祖先は平安時代に九州に渡来した猫を祖先に持つものが多いということがわかりました。

歴史資料の中に猫が登場するのもこの頃です。

仏教の伝来とともに、お経を運ぶ船のネズミ対策として船に乗ってやってきたと言われているので、そのような伝承とも一致します。

仏教が伝わったのが6世紀前半と言われていますので、その後鎌倉時代に仏教が盛んになる前に、猫がやってきたのかもしれません。

ただし、古いものだと長崎県壱岐市のカラカミ遺跡からイエネコの骨が見つかっています。

こちらは考古学的な資料ということになります。

当時の日本列島での猫の正確な生息数は不明ですが、一応は弥生時代にも日本に猫がいたことになります。

この頃いた猫と現在いる猫とのつながりは薄いようです。

今回、その多くは平安時代にやってきたものだとわかったので、平安貴族に可愛がられていたのかもしれません。

実際、宇多天皇や一条天皇は猫をかわいがっていたようです。

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