沖縄県の宜野湾市にあるアメリカ(U.S.A)軍の普天間飛行場を名護市の辺野古へ移設することが決まっています。
基地の移設にあたり、海を埋め立てる計画が進められているのです。
地元住民の大多数は反対し、沖縄県も埋め立てを承認せず、国が代執行で手続きを進めています。
国と地方自治体という対立構造が明らかになっています。
両者とも法に則って行政事務を行わなければならないため、それぞれの主張を法解釈によって実現すべく法廷で主張をぶつけ合いました。
裁判所も国のやり方には苦言を呈したものの、結局代執行が行われることになりました。
現地での反対派による抗議運動が行われていますが、法廷でも攻防が繰り広げられたのです。
法的には国の主張が認められ、埋め立て計画が実施に移されることになってしまいました。
ところが、ここへ来て思わぬところから援軍が現れています。
沖縄県の基地のことなので、海外の人はあまり関心がないかと思っていました。
特にアメリカ人となると、アメリカ軍の基地のことなので当然賛成という人ばかりかと勝手に思っていました。
アメリカの有名な映画監督であるオリバー・ストーンさんやノーベル平和賞受賞者である北アイルランドの平和運動家マイレッド・マグワイアさんをはじめ各国の著名人400人以上が辺野古への基地移設反対の声明を発表したのです。
この声明は、バイデン大統領や岸田首相及び日本国民に向けて発せられたものです。
オリバーストーン監督は、代表作に「プラトーン」があり、ベトナム戦争の従軍経験者でもあるため、反戦のメッセージでもあるのだと思います。
反対の動機は、人によって様々だと思いますが、主に沖縄の生態系を懸念している人が多いようです。
それだけ沖縄の自然の重要性が世界に伝わっているのだと思います。