東北新幹線の上野ー大宮間で新幹線が緊急停止しました。
架線を引っ張る重り設備が破断したためです。
JR東日本は、故障リスクが少ないバネ式への交換を前倒しにすると発表しました。
バネ式への交換は随時進められる予定でしたが、事故をきっかけに早まることになります。
ただ、バネ式への交換を待つうちに事故というよりも、交換目安である30年を超えて運用していて事故が起きてしまいました。
設備交換の目安は30年でしたが、目視による検査で異常がないため、38年使われていました。
目視点検に自信があったのかもしれません。
架線を引っ張るロッドが折れ、重りが落下したのです。
JR東日本は緊急点検を実施しましたが、490箇所で異常は見つかりませんでした。
JR東海では、交換目安30年のところ、東海道新幹線では10年で交換しています。
東北新幹線の本線上にある394箇所では仮にロッドが破断しても重りが落下しないように器具が取り付けられることになりました。
今回の事故では、普及作業に当たっていた作業員が垂れ下がった架線の影響で感電しています。
JR東日本では復旧作業の感電を防ぐため、停電させるまで線路内に入らないことを徹底するとしています。
言い方を換えると、架線が垂れ下がるような事故が起きた場合、列車を降りて、歩いて移動するにしても、線路内に出る時は、注意が必要ということになります。
職員の誘導があると思いますが、自分の身は自分で守れるように注意するに越したことはありません。