人口減少が進んでいく中、タワマンなど建てて上に伸ばすよりも、東京から富士山が見えるようになった方が良いと思う今日この頃です。
富士山は信仰の対象になるぐらいの威容を誇っています。
その富士山で、今年の夏から吉田口登山道の通行料が徴収される予定になっていました。
その通行料が、2000円になる見込みになりました。
既に徴収されているではないかと感じる人もいると思います。
現在徴収されているのは保全協力金です。
保全協力金は、環境保全や登山者の安全対策等を図るため、現在1000円が任意で徴収されています。
これとは別に、実質は通行料ですが、法的には使用料として2000円が徴収される見込みです。
道路は管理者により、国道、県道、市道などの種類が道路法で定められています。
富士山の登山道は、県管理なので県道です。
道路法の適用のある登山道だと、道路整備特別措置法第 18 条により、有料道路でなければ使用料を徴収できません。
既設の道路の場合、改築しない限りは有料道路にすることはできません。
そのため、一定の区間だけ区切って道路法の適用を外し、その部分を県の施設として使用料を徴収するのです。
5合目のゲート通過者から徴収する予定ですので、使用料の徴収を通じ、弾丸登山も防止できます。
有料とすることにより混雑緩和も期待できます。
同時に1日の登山者数は4000人に制限されることになりました。
徴収された使用料(通行料)は、登山道の整備費や下山道のシェルター設置費などにあてられる予定です。
自然環境と登山環境の両方が改善されれば何よりです。