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額だけの問題ではない

名古屋市の教育委員会が、名古屋市立の小中学校の校長人事に関連して、校長会を始めとする約80の教員団体などから、毎年、校長の推薦名簿と5千円から3万円の金品を受け取っていたことがわかりました。

校長人事への干渉となります。

教員団体の都合の良い校長しか生まれない可能性が出てくるだけでなく、癒着などの原因にもなりかねません。

不祥事などがあっても正されにくくなるだけではありません。

そもそも、このような事自体が不祥事ですが、このような不祥事が報道されないようにするため、政治家と結びついたり、有力者の意向を忖度したりするきっかけになっていきかねないのです。

ひいては学校内の生徒に関する内部情報が外部へ漏洩する事態へとつながることも考えられます。

そのまま伝えられるだけでも問題があるのに、本人を知りもしない人間が誤った情報を漏洩させれば、大きな被害を生みます。

話が具体的すぎて、何か知っているのかと思われるかもしれませんが、この件に関して、私が何か具体的に知っているわけではありません。

あくまでこういう懸念があるという話です。

やる気に満ちていても、空回りする人がトップになったら現場は混乱するだけだと思いますが、自浄作用が働かないと正常に機能しなくなるのは市場経済だけではありません。

運営を正そうとしても組織自体に既に偏向があれば、組織自体が正常に機能しなくても不思議ではありません。

授受された金品の額だけの問題ではないということを重大に受け止めてほしいと思います。

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