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ずさんな運用

四国電力の愛媛県にある伊方原発3号機について原子力規制委員会が、是正措置を求める通知を出しました。

原発の運転は認可された運転計画に従って運用しなければなりません。

伊方原発の認可された運転計画では、原発で使用されるケーブルに火災対策を施すことになっていました。

ところが、四国電力はケーブルを収める容器が金属製のため火災時は損傷しないとして対策を実施していませんでした。

検査官に対しても、基準どおりの火災防護がされていると、事実と異なる説明をしていました。

これに対して、原子力規制委員会が是正措置を求める通知を発したのです。

事の詳細がわかると極めて当然の措置なのだと思います。

現在、東日本大震災や個別の原発トラブルによって運転停止中だった原発が、運転計画を提出し、順次再稼働に向けて準備が進んでいます。

安全な運転のための運転計画ですが、認可後もこのようなずさんな運用がなされているのであれば、意味がありません。

技術評価や、運用体制、人員を含めた組織の構築など、原子力発電所は、どこをとっても不安が残る施設になってしまっています。

3月16日と17日に実施された毎日新聞の世論調査では、原発の再稼働に反対する人の数が、賛成を上回る結果となっています。

2022年と2023年に実施した同様の調査では、賛成の方が多かったため、能登半島地震の影響が大きいと思いますが、再稼働反対派が逆転したことになります。

避難どころか、道路自体が寸断されるという状況で、原発に事故があった場合、必要な措置をしに行くこと自体が難しいということが、一般の人にも伝わっているのだと思います。

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