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越すに越されぬ大井川

静岡県の川勝平太知事が、静岡県の新規職員に対する訓示の中での発言が職業差別にあたると批判され、辞任することになりました。

以前にも問題発言があったようですので、失言型の政治家ととらえられても仕方ない気がします。

学者出身の知事で、学者としては優秀だったといわれています。

今回の発言が、差別的な意味合いで発言したのかどうかは微妙です。

ただ、差別的な意図がなかったとしても、知事という立場で発言すれば差別ととらえられても不思議はない表現です。

優秀と言われた人が、なぜそのようなことに思いが至らなかったのか残念な部分もあります。

ましてや、川勝知事はリニアの静岡工区の着工に反対していることを考えれば、JR東海や仲介にあたった国土交通省からも快く思われていないことはわかっているはずで、今回のような発言は、相手に自分を失脚させる材料を渡すようなものです。

静岡県知事としては、誤った判断をしているとも言い切れない部分がありますので、政治家として、もう少し慎重な表現を選んでほしかった気がします。

反対に、中身が乏しくても外部対応や言葉の巧みさで政治家をやっている人間がいないかは気になるところです。

学者としては、それまで陸上一辺倒だった陸地史観から、海洋史観を提唱した第一人者といってもよい人なので、複眼的な思考能力には長けた人なのだと思います。

優秀な人は、物事をシンプルにとらえる傾向がありますので、時に、自分のとらえ方をそのまま表現すると、不適切発言になってしまうこともあります。

周囲の評価からも言えるように知性の高い方だと思いますので、今後は、日本人の知的レベル向上のために活躍していただきたいと思います。

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