来年開催予定の大阪・関西万博について、あまり良くないニュースが入ってきました。
1つは、万博の目玉の1つとされていた「空飛ぶクルマ」が、有人での飛行を取りやめることになったというニュースです。
この分野での開発は、急ピッチで進んでいるため、万博開催に間に合うかと思いましたが、スカイドライブ社は、お客さんを乗せての有人飛行は行わないことを発表しました。
こちらは安全性にも関わるのでやむを得ないかと思います。
もう1つは、万博のパビリオン建設が進まず、予備費から数十億円支出が必要になりそうだというニュースです。
こちらは完全にけません。
万博のパビリオンについては、当初参加国が自費で独自に設計建設をするタイプAと、日本側が建てた施設を参加国に有料で貸すタイプB、日本側が建てた施設の一部区画を参加国に有料で貸すタイプCがありました。
当然参加国は独自のパビリオンを建設したがるだろうという予測で、かなりの数タイプAになるのではないかと予測していましたが、建築申請があまりなく、Aタイプが当初考えていたより見込めない事態になっていました。
そこで、急遽後から日本側がプレハブ形式で建て、費用は参加国負担になるものの、内装は参加国が自由に決めるタイプXが追加されることになりました。
ところが、このタイプXについても、建設費の高騰などで移行が進まず、今回整備費の欠損を補うため、予備費で埋め合わせることになりそうなのです。
これは、費用の見積もりが甘く、発表するたびに費用が増額されていった経緯に、更に駄目を押す形となっています。
建設費用の高騰といいますが、円安のメリットもありそうなので、実際は万博参加への意欲があまりないなど、他に原因があるのではないかと思います。
いずれにしても、読みが甘すぎて費用ばかりかさむ万博となってしまいそうです。