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火葬待ちという経済問題

高齢化社会を迎え様々な問題が出てきています。

その1つが多死社会という問題です。

これまで以上に亡くなる方が増え、火葬待ちという状態になり、火葬までに遺体を安置する施設が不足しているのです。

参議院の予算員会でも問題にされ、遺体の取り扱いについてルール作りを検討するという方針を岸田総理が示しました。

これまで、葬儀の日程も、遺族や参列する人たちの都合を考え決めることが多かったのですが、現状火葬に合わせて決めるという事態になっています。

少し前までは家族が亡くなったらお墓をどうするかという話題が多かったように思いますが、現在は火葬をどうするかという問題にならざるを得ません。

人がホテルに宿泊すれば、宿泊料金が発生します。

遺体を安置するにもタダでは安置できません。

これから火葬待ち期間が増え、遺体の安置料金がかさんでいくことを考えると、家計の負担を増やし、消費の低迷につながるという思った以上に深刻な経済的損失が大きい問題であることがわかります。

すでに新型コロナウィルスの流行により多数の死者を出した海外では問題になっていたことですが、日本でも日常的に考えなければならない問題となっています。

長期的な経済問題だけではありません。

遺体の安置場所が見つかっても、火葬まではドライアイスなどで保存されます。

ドライアイスのガスが充満しているという認識がないまま、葬儀の時、遺体に近づき過ぎたせいで、酸欠を起こし死亡した例が出ています。

大切な人が亡くなった時、遺体に顔を近づけて悲しむ人がいますが、この行動により、ドライアイスによる二酸化炭素ガスが充満している棺の中に顔を入れて嗚咽するため、酸素が吸えなくなり、酸欠で死亡した人がいるのです。

くれぐれも注意しましょう。

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