フランス(フランス共和国)で、パリオリンピックが始まりました。
パリオリンピックでは、新たな競技場の建設などは最小限にとどめられている印象があります。
もともと古い街並みを保護してきた国ですので、新しい建築物をどんどん建てるような国民性ではありません。
そのためか開会式も、選手がセーヌ川を船で移動しながら行われ、パリの街中で開会式が行われているような感じがしました。
フランスらしい開会式になったと思います。
面白いのは開会式を見物している人たちも開会式の参加者のように見えたところです。
フランスと関係ない海外アーティストも登場しましたが、出演者側が気を遣ってかフランスらしさを出そうとしているところに欧米というくくりがあるのだと感じました。
芸術性が高ければ国籍や人種などにこだわらないという1つの主張のようにも取れました。
オリンピックをきっかけに新たな建築物を建て、レガシーとしてその後も利用したいという気持ちは、どこの国の人でも出てくるのだと思いますが、国民性の違いでしょうか。
それと日本との違いで気づいたことは子供の参加です。
日本だと、この手のイベントには必ず子供が駆り出されます。
フランスは子供の関与の度合いが低いように感じました。
反対に大人のためのショーのような感じがして、そこには大人がすることは大人が主役なのだという主張が表れているように思います。
普段このような大人文化に浸っているからこそ、子供の感受性に訴えかける日本のアニメなどに強く惹かれる人が出てくるのかもしれません。