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活断層であることを否定できず

日本原子力発電(原電)の敦賀原発2号機について、原子力規制委員会の審査チームが原子炉建屋直下に活断層が通っている可能性があるとして新基準に基づき不適合とする見通しであることがわかりました。

新基準では原子炉建屋直下に活断層が通っている場合、原子炉を稼働することはできません。

これまで原電は、再稼働に向けて申請手続きを進めてきましたが、再稼働どころか、廃炉の可能性が出てきています。

稼働できない原発をそのままにしておくのは、決して安全ではないため、現状では廃炉になる可能性が高いです。

近くで能登半島地震があったこともあり、断層が動かないということは誰にも言えないはずなので、地元の理解は到底得られそうにありません。

廃炉にしたとしても安全とは言い切れません。

災害や事故などにより、壊れてはいけないことに変わりないからです。

すでに福島第一原発の廃炉作業が進められていますが、敦賀原発2号機に限らず、これから耐用年数が過ぎるものも含めて、これから同じようなことが全国各地で行われていくことになりそうです。

きちんと廃炉作業が行われれば、放射能などが漏れ出すということはないと思いますが、災害や事故などで施設そのものが壊れれば、外部に漏れだす危険性というのは、施設が存在する限り無くなることはありません。

廃炉がきちんと行われれば問題ないというのでしょうが、これまでの原発の稼働も基準どおりなら問題なかったはずです。

それでも、事故や災害などで問題が起きています。

そのため、廃炉が行われれば安全という言葉もそのまま受け取ることはできません。

事故などが起きないように、管理し続けなければなりません。

何万年単位で管理しなければならない施設をこれからも造り続けるという選択を政府がしてしまっています。

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