新型コロナウィルスの流行について、すでに関心が薄れている感があります。
しかし、決して感染者がいなくなったわけではありません。
感染して死亡するケースも相変わらず出続けています。
感染の予防には手洗いやマスクの着用が有効のようです。
医学的にはマスクは意味がないという人もいます。
ただ、マスクをしている人が多かった時期と、今とで感染者の増え方は異なるように思います。
仮に新型コロナウィルスに対する有効性が低かったとしても、他の感染症を防ぐことで、薬不足の解消にも役立ちます。
だたし、良いことばかりではありません。
あまり知られていませんが、よく使われている使い捨てマスクの多くはプラスチックでできています。
不織布と言われているものです。
PET(ポリエステル)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)が原料です。
つまり、ペットボトルやフリース、ビニル袋など、日常の身の回りにある製品と同じ原料でできているのです。
不織布という名前から布でできていると思っている方もいらっしゃるかもしれません。
布でないとしても紙でできていると思っている方も多いかもしれません。
しかし、先ほど書いたように不織布の多くはプラスチックが原料です。
道端に落ちているのを見かけた方もいると思います。
落ちているマスクの多くは、触れると衛生的に問題がありそうなので、拾われることが少ないのです。
何が問題かというと、コロナウィルスの流行により使われたマスクのうち15億枚が海に流出しているのではないかという試算があるのです。
これら海に流れてしまったマスクは海洋プラスチックと同様の問題を引き起こす可能性があります。
自然分解されるには450年かかるそうです。
使用済みのマスクは、きちんとゴミ箱に捨てるようにしましょう。
捨て方ですが、原料がプラスチックでも、「プラマーク」は付いていないので、再生資源にすることはできません。
「燃えるゴミ」として捨てるというのが正解になります。