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物流の心不全

宮崎県で大きな地震がありました。

それに伴い、南海トラフ地震臨時情報が発表されています。

このところ米の不足などで、お店でのお米が不足しています。

少し円高に戻しましたが、このところの円安などで、他の食品についても海外から輸入しにくい条件がそろってしまっています。

国内の野菜の出来などは天候に左右されますが、このような普段の需給関係だけでなく、大きな地震に対する警戒情報が出ると、食品を備蓄したくなるのが人の常です。

実際に、災害に備えて、一定の備蓄は必要だと思います。

ただ、必要以上に買いだめしておくと、お店から物がなくなり、パニックの元になるだけです。

冷静に行動すれば、まだそれほど深刻な状況ではないと思います。

個人的には、山菜の加工品なども、以前と随分中身が変わってしまっているように思います。

物の値段が上がっていて、材料にコストをかけられないため、代替品で済ませているだけかもしれませんが、もしかすると、今年クマの出没件数が増えているため、山菜などが採れている量も減っているのかもしれません。

それに加え一部地域では放射線量の検査などが済まないと、出荷できなかったりするので、物の流通が滞る原因が様々なところも出てきてしまっています。

血液の流れが滞る心不全のように、物の流れが滞る、物の心不全のような状態になってきています。

災害があると、物流経路も寸断されますが、この状況に、人手不足や労働時間の制限によって、輸送としての物流の停滞が加わってきます。

このような状況が続くと、よほど単位時間あたりの報酬が高い人でない限り、自給自足というのが最も安全で安上がりということになりかねません。

日本は、水と安全はタダと言われていた時代から、水も安全もお金を出して買う時代になっています。

食品についても相当お金を出さなければ、安全で質の良い商品を手に入れることが難しい時代になってしまうかもしれません。

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