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自民党総裁選の行方

自民党の総裁選が佳境を迎えています。

ネット討論会で、各候補者が自分の制作的な立場を明らかにしています。

主力候補と見られる人達に注目してみたいと思います。

石破氏は、農林水産大臣、防衛大臣を経験していますので、農業や防衛については自民党でもトップクラスの知見を有していると言ってよいでしょう。

ただ、経済についてはあまり強くないと言われています。

外交関係も防衛絡みのパワーバランスの分析には強いと思いますが、議員に不人気と言われているので、国際会議でリーダーシップを取るタイプのようには見えません。

一方、高市氏は、若い人と同じような柔軟な考え方を示せる一方で、保守と言われるご本人なりの筋の通し方が、右寄りなどと言われてしまう原因になっているようです。

今回麻生氏が支持に回っています。

今回のネット討論会で注目されたのが、法人税についての立場の違いです。

石破氏は法人税を上げることに肯定的です。

たしかに日本の企業の内部留保は厚いので、担税力はあるようにも思えます。

しかし、獲らぬ狸の皮算用で、課税する側が、担税者とみなしても、今の企業は海外へ逃げてしまう可能性があります。

一方高市氏は、法人税を上げずに、税収を拡大するという方針のようです。

こちらの方が現実的かもしれません。

一方岸田内閣のメンバーの一人でもあった茂木氏は、増税自体をしないという立場を示しています。

増税メガネと言われた岸田氏の逆を行けば、国民の支持を得られるのではないかとう安易さが、姑息な政策という色メガネで見られてしまっているように思います。

頭が良いと言われていた候補者だけに、残念な政策に思えます。

いずれにしても、各候補者への政策的な共感や、自分の損得勘定から、主力候補がどんどん絞られていくことになります。

自民党の総裁は、当然首相となり、解散総選挙があれば、野党の総裁と総理大臣の座を争うという流れになります。

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