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手形サイトが短縮されます

サイトといわれて、WEBサイトが思い浮かぶのも無理はありません。

今はサイトといえば、WEBサイトであることがほとんどです。

英語では建築現場などの場所をサイトと呼ぶこともありますが、日本語で別の意味で使われることがあります。

手形で使われる用語です。

実務で手形を取り扱ったことがある人や、手形小切手法を勉強したことがある人には、なじみのある表現です。

手形の支払期日までの期間を「手形サイト」といいます。

中小企業の資金繰りをよくして経営状態の改善を図るため、中小企業庁と公正取引委員会が、11月から手形サイトを60日以内にするように各業界に要請していました。

そのため、手形サイトが60日を超える場合には、「割引困難な手形」にあたり行政指導の対象となります。

要するに、なかなか現金化できずに下請けや取引先が困ったり、急いで現金化するのに、手形割引きで損をしないようにという配慮です。

一般の人にはあまり関係がありませんし、企業間でも電子決済が進んでいるため、主に中小企業で手形を取り扱っているところが注意しなければならない問題です。

ただ、これまでは倍ぐらいの期間で下請け法違反の可能性があると指導されてきた業界もあるため注意が必要です。

違反しても行政指導なので強制力がないと考えてはいけません。

確かに行政指導に強制力はありませんが、この手の支払いに対する信用情報は業界を駆け巡ります。

ある意味法的な強制より怖いかもしれません。

11月から、手形サイトの期間は60日以内にしましょう。

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