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ホームズもびっくり

猫好きの研究者が集まった日本の研究チームが、三毛猫の色を決める遺伝子を特定しました。

X染色体上の「ARHGAP36」という遺伝子の働きによるようです。

三毛猫にメスが多いことは知られていましたが、要因となる遺伝子までは特定できていませんでした。

性別を決める染色体は、オスではXY、メスではXXとなります。

猫の毛の色を決める遺伝子は、X染色体にだけあるそうです。

そして、X染色体に存在する毛の色を決める遺伝子は、複数の色の遺伝子が同時には存在しないため、複数の毛の色の組み合わせを持つ猫は、XⅩの組み合わせを持つメス猫であるということになるのです。

そのため、三毛猫は、99パーセント以上はメス猫だそうです。

ということは赤川次郎さんの推理小説に出てくる「三毛猫ホームズ」もメス猫である可能性が高いことになります。

実際、原作の設定でも、メス猫のようです。

遺伝子までは特定できていなかったと思いますが、猫好きの赤川次郎さんは、当然、三毛猫にメスが多いということを知っていたのだと思います。

1千から3万分の1ぐらいの確率で、オスの三毛猫も誕生するようですが、遺伝子異常のためクラインフェルター症候群という病気であることが多く、長生きできず、子孫も残せないことが多いようです。

それで、ますますメス猫が残る可能性が高まるのです。

毛の色を決める遺伝子がX染色体上にあると書きましたが、毛の色が白であることを決める遺伝子は、性染色体とは関係ない染色体上にあるため、白猫は、オスか、メスか、色だけからは判断できません。

今回特定された「ARHGAP36」という遺伝子の塩基に欠失があると毛の色が茶色になり、欠失のない「ARHGAP36」が働くと毛の色は黒くなるそうです。

この研究では、遺伝子操作すれば、もっといろいろなことがわかるようなのですが、研究者が猫好きなために、どんどん遺伝子操作するということはしないため、今のところこのような研究成果にとどまっているようです。

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