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トリ肌立つくらい役立つサメ肌

以前も、このブログの記事で少し触れたことがあるのですが、航空機の機体に特殊なフィルムを貼ることで、二酸化炭素の排出を減らすという実証実験が始まりました。

ANAでは貨物機に導入し、今回日本航空が国際線のボーイング787、788(787‐8)、789(787‐9)に導入しました。

なぜ二酸化炭素の排出が減るかといえば、塗膜により空気抵抗が減るため、同じ距離を飛ぶための航空燃料が削減されるからです。

この技術が何をヒントに開発されたかというと、サメ肌です。

以前このブログの記事で、ネイチャーテクノロジーに触れた際にも書いたのですが、サメ肌をヒントに開発された技術です。

サメは、肌の凹凸により、水の抵抗を減らして速く泳げます。

そのため、このサメ肌の構造をまねして、競泳用の水着なども開発されています。

同じようにサメ肌の構造を利用して航空機の機体に貼るフィルムも開発されたのです。

当初、この構造を採用すれば、空気抵抗を減らせることはわかっていましたが、機体に加工を施すことが難しかったのです。

しかし、フィルムとして加工し機体に貼ることで、短期間で加工も容易になったのです。

さらに、機体全部でなくても、機体の30パーセントほどの主要な部分に貼れば効果はかなり現れるようです。

リブレットと呼ばれる凹凸の構造でできたフィルムを機体に貼ることで1機あたり年間で250トン航空燃料が節約できるのだそうです。

そうすると、二酸化炭素の排出を削減するだけでなく、航空料金の低下も実現できそうです。

現在基本となる航空チケットは、以前に比べれば、大分割安になってきていますが、燃料の高騰により、燃料サーチャージによって他の移動手段より割安感はなくなってしまいます。

航空燃料が削減できれば、燃料サーチャージは、あまりかからなくなると思うので、歓迎すべき技術といえそうです。

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