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関係とケーブルの断絶

バルト3国、エストニア(エストニア共和国)、ラトビア(ラトビア共和国)、リトアニア(リトアニア共和国)は、旧ソビエト連邦(ソビエト社会主義共和国連邦)に属していた時期がありました。

そのため、電力網も旧ソ連から供給されるようにインフラが整備されていました。

旧ソ連からバルト3国が独立後も、電力についてはロシア(ロシア連邦)からの供給が続いていました。

バルト3国がNATO(北大西洋条約機構)に加盟後、ウクライナもNATOへの加盟の意向を示していました。

ロシアのプーチン大統領からからすれば、首都モスクワまで、近い距離にある周辺諸国がNATOに加盟することは、NATO軍の通常兵器によりロックオンされている感じがしたのだと思います。

そのようなこともあり、ロシアはウクライナに侵攻したのです。

これに対して、バルト3国も警戒感を強め、ロシアを非難し、ロシア離れを加速させましたが、ロシアが電力を盾に、バルト3国に圧力をかける余地がありました。

バルト海の海底で、海外からバルト3国につながるパイプラインが損傷した事件でも、ロシアの関与が疑われています。

今回、エネルギー政策上もロシアと決別すべく、バルト3国がロシアとの電力網を遮断しました。

すでに電力の購入は停止されていましたが、バルト3国の独立性が高まるという象徴的な出来事としてプーチン大統領は孤立感を深めたのではないかと思います。

しばらくは自給自足が可能といわれているロシアですが、かなり消耗してきていることは事実ですので、トランプ大統領の停戦案が現実的なものであれば、プーチン大統領が乗ってくる可能性はあるのではないかと思います。

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