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備蓄米放出へ

お米の値段が上がっています。

昨年米不足の時には、新米が出回るので、価格は落ち着くはずと言っていたはずなのですが、いまだに高い値段のままです。

農林水産省は、これまで災害名で出なければ、放出しないとしていた備蓄米を一時的に放出すると発表しました。

昨年収穫され市場に出回るはずのお米と農協などが確保しているお米の量の差が、21万トンあるのだそうです。

この21万トンがどこに行っているのかが疑問です。

値上がりを見込んで抱え込んでいる業者がいるのではないかというのが、大方の見方です。

ただ、この見解もあたっているようで、微妙に違う気もします。

もちろん、値上がりを期待して確保している業者もいると思いますが、それとは異なり、値上がりしたら大変だから一定量を確保しておこうという中間業者や、食品業界や飲食業界の関係者がいるような気もします。

昨年のお米不足の時、災害が起こった地域は別として、国民は総じて、冷静に対処していたのではないかと思います。

それに対して、業者の方で、保険的な発想のところが出てきているような気がします。

すぐには使わないがキープという発想です。

いずれにしても、他の食品と異なり管理をされてきたのがお米です。

そのお米の流通経路がわからなくなっている時代なのだと思います。

食べるものが多様になってきていますが、はやりお米がないと日本人は、安心できないのだと思います。

政府が、備蓄米を放出すると、これまでの方針を変えたのはよいのですが、年内に同じ量を買い戻すとも言っています。

これは理解に苦しみます。

市場価格への影響を無かったことにしたいということなのだと思いますが、同じ量を買い戻しても、無かったことにはならないと思うのです。

確かに、大量のお米を放出すれば値段が下がるので、お米が行き渡ったら、買い戻してあとは、値段は市場経済が決めるべきということなのだと思いますが、一度人為的に値段を下げておいて、その後買い戻したところで、価格を操作したことに変わりないので、買い戻しには、別の理由があるのではないという気がします。

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