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かなり強引だが

アメリカ(U.S.A)が、バンカー・バスターによって、イランの核関開発連施設を攻撃したことに対する報復として、イラン(イラン・イスラム共和国)が、カタールにあるアメリカ軍の空軍基地を攻撃しました。

トランプ大統領は、事前にイランから攻撃の通告があったことに感謝の意を述べ、その後、イランとイスラエル(イスラエル国)が、停戦合意に至ったとSNSで述べています。

通常であれば、アメリカとの間で、激しい攻撃の応酬となっても不思議ではありませんが、これまでの経緯を考えると、トランプ大統領による、停戦への演出ではないかという気がしてきます。

つまり、制止していたミサイル攻撃をイスラエルのネタニヤフ首相が強行した時点で、トランプ大統領は、イスラエルに対して、かなり引き気味になっていました。

攻撃の際も、事前にイスラエルからアメリカに、通告があり、イランのハメネイ師についても、イスラエルが居場所を特定していて、暗殺できると伝えたものの、トランプ大統領が反対したといわれています。

おそらく、トランプ大統領は、ウクライナとロシア(ロシア連邦)の戦争が長引き、仲裁がうまくいかなかったことに嫌気がさしていて、イスラエルとイランを同じような状態にはしたくないのだと思います。

言うことを聞かないイスラエルをアメリカが攻撃することはないと思いますが、バンカー・バスターによる突然の攻撃を見せられれば、敵国でなくても、言うことを聞けという圧力にはなります。

もちろん、敵対しているロシアをはじめとする、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)や中国(中華人民共和国)への威嚇にもなります。

更に、イランを無傷のまま、イスラエルに停戦させるということも難しいため、一番の脅威が無くなったことを示せるように、イスラエルが単独で行うことは難しいといわれている核関連施設を失くすという結果を示せるように、バンカー・バスターによる攻撃を行ったのではないかという気がします。

つまり、イスラエルについても、イランについても、相手を攻撃せずには両国の国民が黙っていない状態です。

そこで、アメリカが、イランを攻撃することにより、両国のリーダーが停戦に応じやすくなるように、アメリカがお膳立てをするというシナリオを描いたのではないかと思います。

かなり強引な手法ですが、イランの被害状況次第によっては、両国の人命を救う強硬策であったという可能性が出てきています。

イラン側も、納得はしていないものの、意図は理解したかのうように、通告したうえで、同じ数だけのミサイルをアメリカ軍基地に打ち込んだのです。

イランからの通告があったため、アメリカ軍の基地には、戦闘機も軍艦も姿がありませんでした。

暴君なりの仲裁である可能性が出てきていますが、仲裁となるかどうかは、両国が停戦合意を守るかどうかによってきます。

攻撃してしまった以上、イラン政府ではない、親イラン勢力などによる、アメリカへの武力行使の可能性も出てきています。

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