イスラエル(イスラエル国)がイラン(イラン・イスラム共和国)をミサイルで攻撃し、イランも応戦していました。
これに、アメリカ(U.S.A)も加わり、イランの核開発関連施設をバンカー・バスターで攻撃しました。
アメリカは、イランの核開発施設は完全に消失したと発表しました。
これには、アメリカ国内外からも疑問の声が出ています。
特に、アメリカのマスコミは、まだ濃縮ウランの製造が可能なのではないかという疑問を呈していました。
これに、CIA(アメリカ中央情報局)の長官が、イランの核開発施設は深刻なダメージを受けていて、復旧に数年かかるという見方を改めて示しました。
ところが、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長は、イランは数か月以内に濃縮ウランを生産する能力があるという見方を示しています。
深刻なダメージを受けたことは明らかだが、すべて消失したとはいえないという見方を示しています。
バンカー・バスターによる爆撃により、深刻なダメージを受けたことは確かなようですが、どうも完全に破壊し尽くすまではいかなかったようです。
ただ、すぐに稼働は無理だと思いますが、思ったより早く濃縮ウランの製造が可能になるかもしれません。
アメリカは、衛星などを使って、その動きを察知するでしょうから、イランが再稼働の動きを見せれば、再び空爆ということもあり得ます。
そうなると、停戦のための攻撃というより、ただの戦争になってしまう気がします。
イランとしては、再び攻撃されないように、しばらくはおとなしくしておいて、何とか濃縮ウランを製造する方法を考えるのではないかと思います。
イランの核開発が成功した場合を考えると、恐ろしい気がしますが、それを考えても、アメリカは、イスラエルが、比較的穏健派のハメネイ師を暗殺することを止めておいてよかったのではないかと思います。