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捜査という修業

オウム真理教の後継団体である「アレフ」への監視の目が強まっています。

これに関連して以前から気になっていることがあります。

オウム真理教への捜査の時も、現在のアレフへの監視の強化にしても、法的な手続きという点では、かなり法的に怪しい手続きになっているのではないかと思うのです。

ちょっと根拠が薄いけれども捜査してしまう。

それがかえって、本来捜査しなければならない他の犯罪でも、法の規定に則って捜査活動することにつながらなくなっているように思うのです。

つまり、かつてのオウムや、現在のアレフに対して、法的にも理詰めで、責任を追求しきれないことが、他の犯罪でも、理詰めで犯罪として捜査することが難しくなっている原因にもなっているように思います。

結局どちらも、法の規定に則って捜査が行われなければ、かえって他の事件の捜査でも怪しげな捜査の仕方になってしまうのではないかと思います。

元々、監視の対象であって、捜査ではないということなのかもしれませんが、その辺の線引きも、きちんとできているのかどうか不明です。

大川原化工機の冤罪の事件にしても、公安や検察の今述べたような面が現れてしまっているのではないかと思います。

普段から法の執行をないがしろにしている組織が、いざ法的な根拠に基づいて、手続きを進めようとしても、慣れていないことをすることになるので、強引に有罪を取りにいく結果が、冤罪や、適法性が疑わしい活動につながっていくのではないかと思います。

アレフの実態をあまりよく知らないので、決してアレフの活動を尊重しろという意味ではありません。

アレフであろうがなかろうが、法的な根拠に基づいて活動することが必要だということです。

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