終戦記念日が近づき、先の戦争に関連した行事が続きます。
広島平和式典もその1つです。
この平和式典での石破首相のあいあつが話題となっています。
専門家など、普段政治家を叩く立場の人からも評価が高いようです。
被爆者に寄り添い、自らの言葉で語っていると賞賛の声が上がっているのです。
私もこのあいさつを聞きましたが、とても良い式典のあいさつだったと思います。
現在自由民主党では、両院議員総会が開かれたことにより、総裁選の前倒しが行われることになりそうです。
とにかく、石破首相をおろすということが主眼のようです。
首相になったら、それまでと主義主張が変わったということも、石破おろしの大きな理由のようですが、自らの主義主張を貫くと、党内の各方面に軋轢が生じ、身動きが取れなかったというのが実情だったのではないかと思います。
本来党内の人間は、首相の思うような政権運営を支えなければならないはずですが、選挙で負ける原因を作った人々が、その時に政権を担当していた人間を一生懸命におろそうとしているのは権力闘争そのものなのだと思います。
政治家には政策の実現という結果も重要であることから、言葉巧みなだけで良いわけではありません。
しかし、広島平和式典でのあいさつのように力のある言葉で語りかけられる人間が、自民党内にどれだけいるのかは疑問です。
もっと石破首相の言葉の力を上手く活用して、自民党のイメージを上げる方が、政権担当者を変えるより得策なのではないかと思ってしまいます。
誰が、総裁になったとしても、単独で政権運営できないという現在の国会での議席配分は、当分変わることはありません。