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やばめかも

アメリカ(U.S.A)のアラスカ州で、ロシア(ロシア連邦)のプーチン大統領とトランプ大統領が、ウクライナとロシアの停戦に向けた首脳会談を行いました。

会談前には余裕の表情だったトランプ大統領でしたが、会談終了後、口数が減り、表情も曇りがちでした。

会談の成果が思うようなものにならなかったからという見方がありますが、それだけではないのではないかと思います。

これまでの経緯を振り返ると、まずアメリカがイラン(イラン・イスラム共和国)の核開発施設を爆撃した際、ロシアのメドベージェフ前大統領が、「多くの国がイランに核兵器を供給する用意がある」とアメリカを牽制していました。

これに対して、ウクライナとの停戦を巡って、ロシアへの制裁の前倒しをトランプ大統領がほのめかすと、メドベージェフ前大統領は、「彼は、「デッドハンド」がどれほど危険かを考えればよい」とSNSに投稿していました。

デッドハンドとは、旧ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)とアメリカが冷戦下にあった時代に開発されたとされるロシアの核兵器制御システムです。

例えば、アメリカの核兵器による先制攻撃によって、ロシアの指揮系統が完全に破壊された場合、つまりモスクワなどに核兵器が使用されて、ロシアの要人が全員死亡してしまった場合でも、ロシア国内に張り巡らされたセンサーなどにより、他国からの攻撃を感知すると、通信ロケットが打ち上がり、その通信ロケットからの指令で、ロシアのICBMをはじめ、原子力潜水艦などにも指令が届き、一斉に1600発ともいわれる核ミサイルの攻撃が始まるシステムだといわれています。

過去にロシアの一部の高官がその存在を認めています。

ただ、高官の中には、ソ連は自動トリガーシステムは危険すぎると考えて運用はしていないと、デッドハンドの運用を否定している高官もいました。

ロシアの大佐だった高官も、早期警戒システムの出現とミサイルの即応性の向上によって、デッドハンドは不要になっていると述べていました。

しかし、メドベージェフ前大統領が、その存在に触れた以上、平常時運用されていなくても、システム自体は活きている可能性があります。

保守派の人気取りの発言と取る向きもありますが、厄介なことに、メドベージェフ前大統領は、あまりハッタリをかますタイプではないようなのです。

つまり、システムが存在すれば、使ってしまう可能性がある人間ということです。

そのためか、トランプ大統領もこれに反応し、アメリカの核ミサイルを発射できる原子力潜水艦2隻をロシアを攻撃しやすい位置へ移動させたようなのです。

今回は、これらの出来事を前提として、米露の首脳会談が行われたということになります。

イランを攻撃したトランプ大統領ですから、プーチン大統領へは、アメリカの軍事力の行使や経済制裁もちらつかせたうえでの会談だったと思います。

それにもかかわらず、会談時間は短く、会談後のトランプ大統領の表情は曇り、プーチン大統領は笑顔だったことからすると、トランプ大統領に負けじと、プーチン大統領から相当な強気の発言があったのではないかと推測できます。

あくまで推測ですが、プーチン大統領には健康不安があるといわれているので、あまり怒らせると、自分の寿命もそれ程長いわけではないから、たとえ攻撃されたとしても、アメリカを核攻撃することを躊躇しないぐらいの発言があったのではないか、あるいは、ウクライナに対する核兵器の使用を示唆する発言があったのではないかと個人的には推測します。

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