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トラベリング

神奈川県鎌倉市の江ノ島電鉄、鎌倉高校前駅の踏切に外国人観光客が多数押し寄せ、オーバーツーリズムの典型のような状態になってしまっています。

漫画・アニメ「スラムダンク」の舞台となった場所です。

中国(中華人民共和国)人観光客が、多いということも特徴です。

もともと中国では、バスケットボールがスポーツとして人気が高いうえに、スラムダンクの原作の面白さから、多くのファンを獲得していました。

中国独自に実写版が制作されたぐらいです。

当時から大人にも人気がありましたが、アニメを見た世代が、大人になって来日し、現地を訪れる人も多いのです。

踏切に立ち塞がり、写真を撮影して交通の妨げになったり、駅のトイレが使えなくなったり、近所では野外排せつなども問題になっています。

トラベリングのような反則行為のないトラベルをと言いたいところですが、典型的なオーバーツーリズムの問題が持ち上がっているのです。

それも、かなり前から問題になっています。

ここまでくると、自治体や地元の人の負担が大きくなりすぎるため、何らかの形で、料金を徴収せざるを得ないのではないかと思います。

日本のアニメを好きになり、舞台となった場所を訪れ写真を撮りたいという気持ちは理解できますし、悪いことだとも思わないので、なんとか観光客の希望と地元の人の利害を調整できる方法はないものかと思います。

ゴミ、トイレ、写真撮影など、すべてに料金が発生するようにしないと、設備や環境を維持できないのではないかと思います。

海外ではチップ制のところもあったりしますが、日本ではチップ制のところはあまりないため、最近流行りの、スマホでお店の店員にチップをあげるシステムをまねて、推しのキャラクターに投げ銭をするシステムなどもよいかもしれません。

現在の技術では、実際にそこに立って写真を撮らなくても、立っている画像はできるはずですが、そのような撮影方法を実施しても、自分は実際に現地に立って撮影したと自慢する人が出てきそうなので、やはり規制が必要なのではないかと思います。

日々の規制に加え、歩行者天国の日を設けることや、特定の日にイベントを開催することにしたり、公式ツアーをつくるなどの方法も考えられますが、アニメの内容からしても、ふらっと現地に行って撮影というのが好まれる気もします。

他にも様々なアイデアが出されていますが、根本的な対策とは言えない状態です。

それでも、「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」というのがスラムダンクの教えでもあります。

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