与党政権から、公明党が離脱することが明らかになりました。
高市早苗自由民主党新総裁が、一方的に連立を破棄されたと発表しました。
公明党は、高市氏が総裁になったことと、今回の離脱は関係ないと説明しています。
確かに、裏金問題などで、政治と金の関係の改善を望んでいる公明党に対し、自民党がのらりくらりの対応をしていたことは事実です。
裏金議員の処遇や今回の党内人事で裏金議員が復活していることに、不満がたまっていたということはあると思います。
高市氏が総裁になれば、麻生氏が要職に就くことはわかっていたことでした。
公明党の支持基盤である宗教団体を、快く思っていないといわれている麻生氏ですから、公明党との関係に不安があったのも事実です。
しかし、公明党が、ここまで思い切って連立を離脱するということになると、おそらく、高市氏が総裁になったことと関係はあるのだと思いますし、公明党の支持基盤である宗教団体が中国(中華人民共和国)との交流関係が深いこととも関係していると思います。
高市氏の、靖国問題への発言は鳴りを潜めているものの、中国の嫌がる政治家の1人であることは事実です。
中国政府とは、いわないまでも、中国の宗教関係者や、日本にいる、華人や華僑の意向も公明党は無視するわけにはいかないのだと思います。
日本に帰化していない外国人の場合、選挙権はありませんが、選挙権がないからこそ、献金などをしてでも、政治的な意向を反映させたいというニーズはあるのだと思います。
ただ、公明党に偏向があるというより、本来なら自民党内に、公明党に近い考え方の人間がいてもおかしくはありません。
むしろ、高市氏のような考え方の人間もいて、公明寄りの考え方の人間もいてバランスが取れているという方が、健全な姿なのかもしれません。
特に外国人が増えている今、日本に生活基盤のある中国系や韓国系の人にも配慮の効いた政策を行わなければ、むしろ社会が不安定になる気がします。
勝った、勝ったと麻生派の人事で固めてしまうことが、自民党内はもちろん、他政党や国民にとっても、従来と変わってないということになってしまうのだと思います。
これで、首班指名は、より混迷を深めることになります。
言い方を換えると、高市氏を総理大臣にしたくないという層が、いるということでもあります。

