サイトアイコン リーガルコネクト行政書士事務所のブログ

ケツ持ち不在

全国で、熊の被害が増えている中、警察庁が、機動隊員による銃での駆除が可能にすることを発表しました。

これまでの自衛隊の派遣がなされることになっていましたが、後方支援などが主な活動で、銃による駆除は含まれていませんでした。

機動隊のテロ対策部隊を、両県に派遣し、銃による熊の駆除を実施しすることになったのです。

国民の安全が守れれば、銃を使うのがどのような組織の人間か、こだわりがあるわけではないのですが、自衛隊員がこれほど発砲できないということに違和感を感じます。

自衛隊法がネックになるのはわかりますし、すぐに改正できないということもわかります。

しかし、自衛隊員という選択肢が無いかのように、事が進んでいきます。

自衛隊員にピッタリの業務とも思いませんが、雪まつりで雪像を造るよりは、自衛隊員が行ってもおかしくない任務ではないかと思います。

機動隊の狙撃手による駆除でも問題ないのですが、警察は警察で、派遣される部隊の派遣元を明らかにしていません。

テロ対策部隊なので、所属関係を伏せておきたいなどの事情もあるのかもしれませんが、自衛隊の対応なども併せて考えると、発砲という事に対する責任を取りたくないという意図が働いているのではないかと疑ってしまいます。

熊による被害は緊急性のあるものですが、国防という点では平常時といってよいと思います。

平常時の問題に、これほど対応が難しいとなると、有事の際に、本当に対応できるのかと心配になります。

以前も書きましたが、自衛隊員が有事の際に、国内で山に潜伏し、敵へ対応するという任務に就いた時、熊に遭遇するということもあり得ることだと思うのです。

その時、銃火器を使用することは、やむを得ないと思うのですが、国内での訓練以外での発砲という事実が、これほどまで避けられなければならないことなのかと驚いています。

国内の問題なのか、外交上の問題なのかということも気になります。

モバイルバージョンを終了