インドでは、首都ニューデリーなどで大気汚染が社会問題になっています。
インド政府は、インド工科大学カンプール校と共同で、人工的に雨を降らせて大気中の汚染物質を薄めるという実証実験を行っています。
ヨウ化銀や塩化ナトリウムなどの混合物を飛行機から散布し、大気中の水分を利用することで、これらが合わさり、十分な重さになると雨が降るという仕組みです。
実験は、苦戦しているようですが、基本的には大気汚染物質を雨で薄める、流すというより、根本的な汚染源を減らすということが大切なのだと思います。
人口世界1の国ですから、汚染物質の量も半端ではない量になるのではないかと思います。
インドでは雨を降らせる実験ですが、雨に関しては、これとは逆に、雨を降らないようにするレインストッパーという職業がインドネシア(インドネシア共和国)にはあります。
お祈りすることで、雲を動かしたり、雨を降らないようにするという職業です。
インドネシアでは、迷信的な取り扱いではなく、イベントなどが開催されるときは、レインストッパーに依頼して、お祈りが行われます。
成功率もなかなか高いようですが、科学的な根拠があるのかよくはわかりません。
基本的には神様にお祈りして、雨が降るかどうかは神様次第ということのようです。
ただ、雲を動かす時は、レインストッパー同士で連絡を取り合い、雲の押し付け合いが起きないようにするなど大真面目なのです。
雨が降るかどうかは神様次第なのに、その神様の意思を変えられるのなら、それは神様と同じような存在といっていいのではないかと思ってしまいますが、昔からそのような影響を与えられる祈りの力をもつ人が、シャーマンとして社会の中で尊重されてきたのかもしれません。
飲食店をっている人はよくわかると思いますが、天気次第で収入は大きく変わります。
科学の力にせよ、祈りの力にせよ、天気が、人間の社会生活に大きな影響を与えるということは、昔も今も変わりません。

