このブログの記事でも偽造された精巧な在留カードが出回っていることを書きました。
この偽造在留カードの製造拠点が摘発されました。
埼玉県の川口市で中国籍の男が逮捕されています。
ホログラム入りの偽造カードでかなり精巧にできていますし、更新シールなどの偽造物も押収されています。
押収物の映像の中に年金手帳などもありました。
不法滞在を続けるために必要な道具は揃うのだと思います。
ここ最近不法滞在者の数はベトナム国籍の外国人が多くなっていますが、少し前までは中国籍の外国人が一番多かったためか、精巧な偽造物が作れるようになっているようです。
前にも欠いたとおり在留カードについては失効確認が簡単にできるので見た目が精巧にできていてもあまり意味はありません。
年金手帳などを持っていても本物か疑わなければならないことになります。
在留カードについては在留資格の更新の処理がされていて、その処理のために失効になっているのではないかと言われても簡単に信じてはいけないことになります。
偽造物かどうか確認しようとすると普通のお客さんにとっては在留資格を取得、変更、更新したいだけなのに何を慎重になっているのかと思われたり、それほど難しくない書類を書くのに高額の報酬を取られているように感じるかもしれませんが、仕事としてこういう業務に携わると偽造書類を持ち込まれて気づかずに申請してしまったらアウトなのです。
確認お手間やリスクを考えるとある程度慎重になったり報酬を取らざるを得ないのです。
そういうお客さんか近づいてこないような営業方法も考えなくてはなりません。
新たに在留資格が増えて入国してくる外国人の数が増えるということは、こうした偽造物が流通するマーケットも大きくなるということなのでますます用心が必要になります。
こうした事情もありますので偽造かどうか確認する士業がいても疑り深いとは思わないようにしてください。