著作権法の改正が今国会で見送られます。
自民党内での了承は先送りされていましたが、まだ今国会での成立の可能性は残っていました。
違法な著作物をダウンロードするだけでなく著作権者の許可なくネットで画像をスクリーンショットなどで取得することも罰せられるという改正案であったため各方面から懸念の声が上がっていました。
漫画協会などからもネット利用を萎縮させたり著作権利用の妨げになるなどの批判が出ていたため急いで成立させることを見送ったようです。
改正案が今国会に提出されることがなくなりました。
権利者の許可を得ないでアップされている著作物のダウンロードが禁止されるだけでなく違法に著作物を掲載しているサイトへ誘導するポータルサイトのようなサイトを規制するという話も出ていました。
自民党内でも海賊版に対する規制や著作権の保護などを強化しようとする賛成派とネット利用を萎縮させるため影響の大きい支持層から理解が得られないという反対派の対立があったようです。
今国会で成立させる妥協点が見い出せず改正案の提出が見送られました。
この改正案の影響かどうかわかりませんが大手事業者のサイトで自社のソフトの操作を説明するページからWindowsのスクリーンショットが消えていたため企業はかなり敏感になっているのだと感じていました。
ソフトなどの設定案内でOSなどの操作画面のスクリーンショットがあるのとないのではわかりやすさに大きな違いがあるので仮に改正案が成立したとしてもOSなどネット利用に影響力を持つ企業はスクリーンショットを許可してもらえるようにしてもらいたいものです。