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吉本騒動における契約書について

吉本興業と所属するお笑い芸人との間に契約書がないことが話題になっています。

テレビでも連日弁護士が契約書が存在しない事自体が信じられないといった発言をしています。

契約書の作成業務は行政書士の仕事でもありますので契約書は作った方が良いと私も思っています。

ただ、吉本の件に関しては契約書がない企業があっても良いのではないかという気もしています。

企業が貿易に関わることが珍しくない現在多くの企業は国際取引をしています。

各国により法律の違いはありますので尚更契約書を作っておくことは重要です。

吉本興業も海外でのマネジメントをすることも多いと思いますのでこの点契約書の必要性はあるわけです。

海外取引だけでなく日本国内でもトラブルを避けるためには契約書は必要です。

法律の専門家である弁護士に契約書は必要かと言えば必要だと答えるのは当然と言えます。

ただ吉本興業については法的なトラブルを避けることだけを重視しているわけではないと思うのです。

吉本自体も所属芸人かどうか曖昧な状態から芸人になっていく裾野を広げたいという趣旨の説明をしています。

これには欧米型の契約概念とは異なる利点もあるのではないかと思うのです。

全ての企業に当てはまるわけではありませんが個人的にはそのような会社が存在しても良いのではないかという気がしています。

吉本からすれば契約書を作成することにそれほど障害はないと思います。

契約書を作る必要性を感じない芸人とは契約しなければ良いだけだからです。

契約書を作る必要性を感じない芸人の稼ぐギャラが入ってこなくなったとしても吉本にとってはあまり痛くはないはずです。

ただそれではある程度稼げることが見込めている人間しか吉本興業に入ってこられない。

それでは吉本ならではの芸人が育たないのではないかと感じているのだと思います。

問題はそれを説明できていないことです。

説明しても伝わらない特殊な世界の特殊な会社なのだという自覚から言ってもしょうがないと考えてきたことの結果が今回の騒動の原因となっている気がしてなりません。

説明ができないあるいは上手く伝わらなければ世間は常識で判断します。

常識に従った結果、良い会社になったとしても想定外の芸人が出てくる機会は減るかもしれません。

ただ条件が良くなれば人材が集まるという事も言えます。

マネジメント契約の透明性が高まることにより面白い芸人が増えることを祈りたいと思います。

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