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知の流動性

中国新聞社によると中国の人材マッチング会社の発表によれば中国人留学生のうち中国に帰国して就職を希望している人の数が例年の2倍ぐらいになっているのだそうです。

理由はよくわかっていませんが、おそらくコロナの中、海外で就職することへの不安だとかコロナによって経済が落ち込んでいるため就職先が少ないなどの事情から母国へ帰って就職を希望する人が増えているのだと思います。

海外での名門大学の卒業生も多く含まれるため競争は激しそうです。

主に2020年度の卒業生が中心のようですのでこれに2021年度卒業の学生が加わるともっと競争が激化する可能生があります。

中国での新卒の平均的な給与に比べると特に大学院卒の人たちが応募するようなポストの給与は高めです。

それでも日本の給与に比べて高くはないので日本企業にとっては優秀な人材を確保するチャンスでもあります。

中国へ帰国して働きたい人が日本で働きたいと思うかという問題はありますが、距離的にも近いですし欧米では無理でも日本ならO.Kという人もいるかも知れません。

中国で就職難となれば日本への留学生も増えそうですが、日本政府が来年度から留学生の留学の在留資格(ビザ)の審査を厳しくするという情報が入ってきました。

これは日本の技術情報や安全保障に関する情報が留学生になりすましている者(主に中国人留学生)から流出しているとの情報があることへの対応のようです。

このような運用がなされれば日本で学ぶ留学生の数が減ることが予想されるので、外国人人材を確保するなら尚更海外留学をした留学生を確保しておく必要が出てきます。

一方日本での博士号取得者の数はこの10年で16%減っているそうです。

先進国で博士号取得者が減っているのは日本だけと言っても良いような状況です。

更に理系に限って言えば現在の博士課程在籍者は一番多かった時期に比べ約半数に減少しているそうです。

尖閣諸島の緊張が高まっていますが、武力で守ったは良いが将来的に知力がスカスカとならないことへの警戒も必要な状態になっています。

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