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猫の病気で報道もファインプレー

猫は腎臓病になりやすいのだそうです。

実際、年をとると殆どの猫は腎臓が悪くなっているそうです。

実際に、腎臓病で命を失う猫も多いです。

今回、東京大学の研究医である宮崎先生が、猫の腎臓病の鍵を握る物質を特定し、治療薬が開発できるのではないかと話題になっています。

宮崎先生は元々獣医ではありません。

人間の病気の研究をするお医者さんです。

人の病気の研究のため、免疫細胞の活性化に影響するAIMというタンパク質に注目しました。

どのような働きをしているか最初はわからなかったそうですが、研究のために他の動物にはAIMがあるのだろうかと調べたそうです。

すると猫にはAIMはあるが、ほとんど機能していないということがわかりました。

ある日、宮崎先生が獣医師と話をしていると、猫は年をとると腎臓病になるという話になったそうです。

そこでAIMが機能していないから腎臓病になるのではないかと気づいたようです。

AIMが機能しない猫では老廃物を濾過する腎臓に老廃物が詰まってしまい腎臓が壊れていき腎臓病になるのです。

医学部に猫の患者は来ないため、獣医さんにも協力してもらって研究が進められました。

この研究により、猫にきちんと機能するAIMを注射することによって腎臓病が防げるということがわかってきました。

しかしAIMはタンパク質の一種であるため、合成できるわけではありません。

細胞を培養して作らなければならないため費用や労力がかかります。

スポンサーとなる企業も出てきてはいましたが、コロナの影響により治療薬開発のプロジェクトが中断してしまったのです。

このニュースを時事通信社が配信し、ヤフーニュースなどでも流れました。

すると2日間で約3千万円の寄付が集まったそうです。

このような寄付の集まり方は様々な寄付が寄せられている東大でも異例なのだそうです。

これだけのお金が集まった背景としては、有益な研究をしていた人の存在が大きいですが、猫をかわいがっている人や研究を支援したいと出資する人の存在に加え、研究者と支援者を結びつけた報道の役割も大きかったように思います。

このブログの記事でできることは、これだけ集まったからもう大丈夫というわけではないということをお伝えするぐらいです。

支援しても良いという方は「東京大学基金」のサイト上からも寄付ができます。

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