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聖火が点く前から火種はあった

ベラルーシの女子陸上選手クリスティナ・ティマノフスカヤさんが日本で亡命を求めました。

直接の原因は代表チームの運営に対する不満をSNS上に書いたことによって強制帰国させられそうになったことにあるようです。

ただ、国にいるときからSNS上に大統領選挙の不正に抗議する市民に対する治安部隊の暴力について批判的な意見を書くなどしていたため、今回のことはきっかけに過ぎないと思います。

もっとも旦那さんは、こんなに大事になるとは思っていなかったと語っていますので、亡命自体は計画的なものではないと思います。

日本側はオリンピックを開催するにあたり亡命希望者が出た場合の対応についても準備していたと思います。

そのためもあってか対応はスムーズだったようです。

クリスティナ・ティマノフスカヤ選手は隣国のポーランドへの亡命を希望していて、羽田空港で警察に保護を求め、翌日には東京にあるポーランド大使館に受け入れられています。

ポーランド側は人道的な配慮から、既に査証(ビザ)の発給を決めています。

旦那さんは既にウクライナに出国しています。

ポーランドで2人が無事会えることを祈りたいと思います。

ベラルーシではクリスティナ・ティマノフスカヤ選手について売名行為だと言ったたぐいのかなり批判的な報道が多いようです。

ルカシェンコ政権の強権的な体質を考えると、政治的な力が働いているように思えてしまいます。

アメリカ(U.S.A)のアントニー・ブリンケン国務長官はSNSにルカシェンコ政権が弾圧を行おうとしたもので、クリスティナ・ティマノフスカヤ選手が表現の自由を行使しようとしただけなのに、強制的に出国させようとしたことは、人権をないがしろにするもので容認できないという趣旨のことを書いています。

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