昨年8月、北海道の標津町で警察に保護されたロシア人男性がいます。
駐在所の前にいるところを通行人に通報されたのでした。
本人は国後島から泳いできたと言っていたのですが、綺麗な格好でマスクなどもしていたため調査が進んでいました。
その後保護される2日前からロシアで行方不明になっていたことがわかり、本人の供述内容どおり、ロシアから泳いで渡って来たということがわかりました。
本人によればプーチン政権やロシアでの生活に嫌気が差し、亡命のために日本へ泳いでやってきたということです。
退去強制も検討されましたが、札幌に移送後、本人が難民認定の申請をしたため、茨城県の牛久の入管施設に移送されていました。
そのロシア人男性が、ロシアのウクライナ侵攻後初めて共同通信の取材に応じています。
取材の中で男性はロシアを離れた判断は正しかった。
ロシアに残っていれば、戦地に送り込まれたかもしれないと語っているそうです。
確かに亡命するならとても良いタイミングだったということができます。
政治情勢や泳げる水温かどうかを考えると、あのタイミングしかなかったともいえます。
ただし、難民民認定されるかどうかは別です。
しかし今回の事態を見れば、ウクライナ人だけを保護するのではなく、このようなロシア人も保護すべきなのだと思います。
もっとも、このようなロシア人難民受け入れをしていてはきりがないので、どのような線引をするのか判断は難しいところです。
距離で約20数キロ、時間でまる1日近く泳ぎ続けて日本にやって来たのですから余程不満があったのだと思います。