新型コロナウィルスの流行前から人手不足が問題になっていたため、外国人労働者の活用の必要性が高まっていました。
それまでは技能実習生が中心だったのですが、2019年から特定技能という新しい在留資格が生まれています。
特定技能には1号と2号があって、2号の場合は家族の帯同が許されるなど、かなり有利な在留資格と言えます。
しかし、2号の取得がどのようにすれば上手くいくかという話はあまり聞きません。
それもそのはずで、運用されてから3年近く経ちますが、これまで1人も取得者がいなかったのです。
今回岐阜県の各務原市の建設会社で初めて特定技能2号を取得した外国人が現れました。
中国人男性です。
コンクリートを型に流し込む仕事をしています。
均一に流し込むには熟練の技術が必要です。
この男性は技能実習生として来日し、その後特定技能1号を取得し、この建設会社に勤務していました。
特定技能という在留資格を取得するには技能試験に受からなければなりません。
この男性は技能検定1級に合格しています。
技能試験以外にも細かな条件がありますが、全てクリアしているため、今回2号への在留資格の変更が認められました。
特定技能1号の在留資格を持つ外国人は、昨年末で約5万人いると言われています。
これから、様々な技能について2号の取得者が出ることにより、キャリアアップの流れのようなものが出来上がってくるのではないかと思います。
ただ、このような高い技術を持った人は他の国へ行っても働けるため、日本を選んでもらえるかどうかという別の問題も出てきます。