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悪い意味での城づくり

関東近郊で、強盗が多発しています。

闇バイトで雇われているようですが、雇われているというより、指示に従わざるを得なくなっているというのが現状だと思います。

指示役に、身分証明書を提出しているため、自分や身内に危害が及ぶことを恐れて、途中で抜けるということができないのです。

指示どおりに実行してしまうので、簡単に人に危害を加えてしまいます。

犯行の手口も、普通の強盗とは異なります。

災害や防犯対策になる、網入りガラスの家なども強引に割って侵入しています。

このような犯行が多発すると、家のつくり方も変わってくるかもしれません。

これまでは、ある意味牧歌的な建築設計でも、耐震基準をクリアしていれば、あとは好みの問題とも言えました。

窓が大きく、数が多くても、光を取り入れられたり、出入りできる箇所が増えるという機能的な面から検討され、耐震基準をクリアしているなら、好きなようにつくればよいで済みました。

これが、窓というものが、人の侵入を可能にする場所という認識に変わらざるを得なくなってくると思います。

これまでは、窓ガラスを割って人が家に侵入しよとすれば、家人が通報したり、近所の人が通報したりするだろうということで、家に人が居れば、侵入しようとする人間は、まずいないだろうという常識が通じました。

これからは、この辺の常識が通用しなくなってくるのだと思います。

人の侵入を許さない家づくりをしなければならない時代になってしまったのだと思います。

城とは言えない小さな家でも、お城のように、人が侵入しにくい家を建てなければならなくなってきたということです。

雪見障子や借景といった文化を生み出した日本建築が、防犯のために無骨になっていくのは残念な気がします。

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