特定複合観光施設区域整備法と聞いてピンとくる人はどのぐらいいるでしょうか。

いわゆるカジノ法案でIR整備法とも言われます。

IRはInvestor Relationsではなく、Integrated Resortの略です。

今年7月に既に成立しています。

運用はまだ先なので、詳細についてはこれからですが、既存のギャンブル特にパチンコやスロットとは別物にすることを考えているようです。

他国ではカジノのライセンスで他の遊戯施設を設けられるところもあるようですが、日本の場合は風営法の遊戯にあたるものをカジノの施設内に含めない方針でいるようです。

既存のギャンブルに配慮しているとも取れますが、一つの大きな市場ができればそちらに人が集まりそうな気もするので単なる棲み分けを狙ったものではないような気がします。

ギャンブル業界の再編が始まりそうです。

となると既存のギャンブル業界の反発も予想されますが、私は案外競合しないような気もしています。

今のところ客層や遊び方が既存のギャンブルとは異なっているように思うからです。

カジノへは入場料がとられたりするので気楽に遊びに行く感覚ではありません。

パチンコやスロットで軍資金を稼いでカジノへ行くなどということも起こるかもしれません。

行政書士業務としては風営法の業務が近いですが、新たな法律ができたため、新しい許認可手続きになるでしょう。

仕事が増えそうな気もしますが、おそらくカジノの数は一定の範囲内ではそれほど多くはないと思うので、受任できるのは一部の行政書士にとどまるでしょう。

新たな許認可ができるという喜びよりも、日本でなくてもあるものに依存しなければならない経済になってきたことや日本独自の文化が生まれる予感があまりしないことへの寂しさの方をを感じてしまいます。