今年の行政書士試験が終わりました。

受験生の皆さんお疲れ様でした。

問題はまだあまり見ていないのですが、記述式の出題を見た感想は変わったテーマは出題されていないという印象です。

聞いたことがあるテーマだと誰もが書くことは思いつくと思うので、キーワードを盛り込んでいるかということはもちろんですが、まとめ方によって細部で差がついてくるように思います。

ただし行政書士試験は競争試験ではないので一定の点数を取れば合格します。

昨年の合格率が高かったので、よく言われていることですが合格率の高い年の翌年は合格率は下がる傾向にあるので今年は択一が簡単でない限り記述式の採点は厳し目になるかもしれません。

といっても採点についての情報がオフレコで入ってくるというわけではないので、かつての受験生から見た印象ぐらいに考えてください。

そのかつての受験生から見た印象としては出題形式は従来どおりで、出題分野に傾向の変化が見られるように思います。

より実務寄りになってきた感じがします。

受験生からすれば受かってないのに実務知らんがなという感じではないでしょうか。

ただ来年もこの傾向が続くのかはわかりません。

行政書士試験は掴み所がないのが特徴の一つのようなところがあるので、その年その年の傾向のみを追いかけて対策をすると、これからは出ない問題に対する対策をすることになりかねません。

対策のヒントとしては
・過去に出題された問題の周辺知識を押さえておく(過去の出題をこれからの出題の対策に活かす)ことと
・過去に出題された問題の出題の趣旨があてはまる分野が他にないかを意識する(個別の知識のみ追いかけない)こと
を心がけて過去問を解くと後手に回ることが少なくなると思います。

行政書士試験は法律の趣旨から解くことは難しいことが多いですが、同じような発想で出題できそうな分野が他の所でないかを考えておくことは役に立つと思います。