在留資格が新設され、役所は対応に苦慮しそうだということを書きました。

外国人に対応するために通訳などの人材を増やさなければならないからです。

外国人に対応するためには日本人が外国語を理解する方法と外国人に日本語を覚えてもらう方法があります。

外国人に日本語を覚えてもらうには日本語学校がすでにありますが、最近増えているのが夜間中学で勉強するという方法です。

主に日本に出稼ぎに来た親の子どもたちの世代が夜間中学で勉強するケースが増えています。

日本人の子供の数が減り統廃合などで学校の数自体が減っていますが、日本語を学ぶ外国人の数は増えています。

元々夜間中学は戦争や家庭の事情などにより就学できなかった人に就学の機会を与えるために設置されているものでしたが、最近は7割ぐらいが来日した外国人生徒になっているようです。

日本語ができない子どもたちが日本語を学習する場へと変化してきています。

もちろん中学とはいっても勉強しているのは子供ばかりではありません。

大人の外国人も夜間中学で勉強する人がいます。

ただ、大人は就労系の在留資格で入国している人が多いのである程度日本語ができないと在留資格自体が下りないため日本語が上手な人もかなり多いです。

ですから日本語がほとんどできない人というとそういう就労系の在留資格で滞在している人の子供の世代が多いのです。

日本で生まれた外国人の子供ははじめから日本語に接することが多いので日本語は日本人と同じように話せるけれども反対に親の母国の言葉や文化がほとんどわからず母国に帰国することに抵抗が出てしまうという弊害が出てくることもあるようです。

そういうケースでは親が帰化してしまうケースも出てきます。

そこまでには至らず日本で働く間にも一緒に生活するために日本に連れて来られた子どもたちは外国語として日本語を習得しなければならないので大変です。

日本語を学ぶ場として夜間中学が活用されているわけですが、ニーズが高まっているためこの春、千葉県の松戸市と埼玉県の川口市で夜間だけの公立中学が開校します。

子供のほうが日本語を覚えるのは早いと思いますが、日本人が英語を習得するのが難しいことを考えても相当大変なことに変わりありません。