常に緊張状態の高い中東ですが緊張状態が更に高まっています。

サウジアラビアの船や石油関連施設が攻撃を受けました。

船の方はどこからの攻撃かわかっていません。

これから攻撃方法や誰が攻撃したのか解明が進むかもしれません。

イランによる攻撃の可能性があると少し前から警戒の必要が指摘されていただけに周辺諸国を含め疑心暗鬼になっても不思議はありません。

石油関連施設の方はイエメンの武装組織フーシ派がドローンによる攻撃を認めました。

これだけ緊張状態が高まっているだけに他者を装っての攻撃もありえるため誰が攻撃したのかは慎重に特定しないと誤解による戦闘が起きかねません。

トランプ大統領は中東に空母を派遣するだけでなくイランとの戦争の準備に入っているのではないかとアメリカの記者団に質問されました。

派兵するなら報道されているよりも大きい規模になるだろうという趣旨の回答をしていました。

アメリカの方が先に核合意から脱退しイランに対する強硬姿勢を強めているのには原因があります。

イラクやシリアの情勢です。

特にシリアについてはイランによる武器の供与や介入が報道されています。

トランプ大統領はイランにシリア情勢から手を引くことを要求しているのです。

一時はお金にならない紛争からは手を引くとドライな姿勢を見せたトランプ政権ですが、ここへ来て大分介入姿勢を強めています。

あまり緻密に物事を分析するタイプではないと言われているトランプ大統領ですが中国との貿易戦争や中東情勢など事態を緻密に分析していてはとても扱いきれない問題を抱えるアメリカで単純さがかえって複数の問題への対応を可能にしているようにも思えます。

穏健派が政権を担っているイランだけにイラン国民は気の毒な気がします。

これまでの歴史や外交関係から開放されて生活するのは難しいのです。

ゲームと異なりリセットボタンはありません。

取り返しのつかない事態にならないことを祈るばかりです。